食事がつくる発達障害③の2 過剰な清潔志向

腸内環境悪化の原因 その4 過剰な清潔志向

もともと日本人は清潔好き。世の中抗菌・抗ウイルスグッズであふれています。

除菌、消臭、殺菌はルームスプレーやトイレの芳香剤、洗濯洗剤や柔軟剤、お掃除グッズ、あらゆる場面で使用されているのが当たり前の風景。特にコロナ禍以後、ますますマスクや手のアルコール消毒が津々浦々に浸透しました。

でも、ちょっと待ってください。その除菌、抗ウイルスが、腸内細菌にダメージを与えるって、ご存知ですか?

腸内細菌にダメージを与えるという事は、腸内環境を乱して、発達障害にも影響を与える可能性が高いという事に繋がります。 

実は、生物の身体には長ーい長ーい地球の歴史とともに先住者である細菌やウイルスなどの微生物と共生して生きる機能が内蔵されています。その代表が腸内細菌。多種多様な腸内細菌の集まりは腸内細菌叢や腸内フローラとも呼ばれます。同様の細菌叢は、腸以外で外界と接する皮膚や粘膜(気管や肺の粘膜、膣など)にも存在し、身体にとって有害な微生物が定着するのを身体を張って防ぐことで、私たちの身体を守ってくれていることがわかっています。

抗菌グッズたちは、有害な微生物とともに、私たちの身体に必要不可欠な腸内細菌にまでダメージを与えます。腸内細菌がダメージを受けると、腸内環境が悪化し、自律神経やホルモン、などを介し脳に多大な影響を与えます。つまり、思考力、判断力、認知機能などが影響を受けかねないという事です。当然、認知症や発達障害とも無関係ではいられませんね。

また有害な微生物を攻撃する身体のシステムが「免疫」です。細菌叢が存在する皮膚や粘膜では、多くの免疫細胞が待機していて、常時有害微生物の侵入に目を光らせ、侵入を未然に防いでくれているはずです。

つまり、皮膚や粘膜の細菌叢はそれぞれに陣地をはって外敵が定着するのを防ぎ、万一侵入しそうになったら免疫細胞が攻撃してくれているんです。

もしも、国をまもってくれる自衛隊が毎日の訓練を怠って、休憩していたらどうなるでしょう?実際に敵が侵入してきたとき、実働部隊は素早く対応することができるでしょうか?

「常時多少の有害微生物の侵入」があることこそが、免疫細胞の「訓練」になっていることをご存知でしょうか?人との接触を避けて抗菌グッズを使いまくり、マスクで病原体の侵入を防ぎ続け、消毒をし続けるという事は、陣地をはって敵の侵入を妨害してくれる細菌叢を壊し、免疫細胞に「訓練」のチャンスを与えず、自ら敵に立ち向かう免疫力を落とし続けていることに他ならないのです。コロナ禍以後そうした生活を強いられた私たち、みんなの免疫が低下している証拠に、かつてないほどのインフルエンザその他の感染症の流行が子供を中心に問題になっています。

感染症科の医師は、有害微生物の専門家ですが、感染症の予防には微生物を避けることしか提案してくれず、免疫を育てることは一切教えてくれません。彼らがこんな本を見てどう思うのか、わかりませんが・・・

さあ、今日から、偏ったテレビの報道に惑わされず、適度な不衛生で、免疫を鍛えましょう!!

適度な不潔が免疫を育てる。 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info) 2021年8月の当ブログの記事です・・・

※本当に恐ろしい微生物の流行なのかどうか、回避し続けるべき時期なのか、利権や権威に左右されず、国民の健康、幸せを本当に考えた政策・報道を行ってくれる日本になってほしいと切に願います。

食事がつくる発達障害③の2 食環境の荒廃

腸内環境悪化の原因 その3 食環境の荒廃

実は現代人の多くの腸内環境は劣悪です。その大きな原因が現代の食環境にもあります。

当然、劣悪な食環境は発達障害の増加に関連するであろうことが指摘されています。

人類の数百億年の歴史において、飢餓に苦しまなくなった現代、飽食と呼ばれる現代の私たちを取り巻く食環境は、人類がいまだかつて経験したことのないものなんです。

それが「新型栄養失調」 飽食の時代特有の栄養失調は、他人ごとではありません。

現代の食環境

 砂糖の過剰:悪玉細菌の増殖、血糖値の乱高下

 ・加工食品:食品添加物、人工甘味料

 ・油:トランス脂肪酸、加熱処理、遺伝子組み換えの原料

 ・遺伝子組み換え作物と農薬⇒食物・原料・家畜への影響も

 ・土の栄養低下⇒農作物自体の栄養価の低下(連作、農薬)

詳しくは、2021年6月14~20日の投稿「新型栄養失調」をご参照下さい。

新型栄養失調って知ってますか? – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

パック野菜、コンビニ弁当で新型栄養失調  – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

調味料で新型栄養失調 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

食品添加物で新型栄養失調 その1 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

食品添加物で新型栄養失調 その2 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

低下している食材の栄養価 その1 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

低下している食材の栄養価 その2 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

新型栄養失調 最終章 – bihada kokoro eiyo (i-vitaminheart.info)

ポリファーマシー②

ポリファーマシーに対して、患者さんができること、が今回のテーマです。

患者さんご本人ができること、それは・・・

①自分の内服薬を把握すること。

  何のために飲んでる?どんな作用?

主治医に「薬を少なくしたい」という意志を常に伝えること。

  忙しい医師のほとんどは、患者さんの訴えに対し、薬を処方してはくれても、薬を減らしてはくれまん。でも、患者さんが希望すれば考えてくれます。

③解毒を促す栄養を摂ること!

  解毒の回路を回す酵素の主成分タンパク質、ミネラル、ビタミン

  そして回路をエネルギーとなる炭水化物、脂質

  つまり、「5大栄養素」が、解毒のために不可欠です。

そして、下記の事を「知る」事です。

④「胃薬」は胃を丈夫にする薬ではない!

  昔の胃薬は胃の消化機能を補うもの、胃の粘膜を保護するもの、でした。

  現在よく使用されている胃薬の中には、胃酸をおさえて消化機能を落とすものが少なかずあります。

⑤医師も知らない思いもよらない副作用が実はある!

  長期使用することによって起こる栄養障害は、ほとんど副作用と認識されないと言っても過言ではありません。

ポリファーマシーは個人の不利益のみならず、不要な薬に大切な医療費(公費)を費やしてしまうことで、決して返すことのできない莫大な借金をして、将来の日本の国に大きな不利益を残しているのです。

ポリファーマシー① 

・ポリファーマシーとは

・ポリファーマシーはなぜ起こる

「ポリファーマシー」は「複数(poly)」と「調剤(pharmacy)」をドッキングした、「のある多剤服用」を意味する言葉です。

 単純に「薬の数が多い」ということではなく、不適切な薬の処方により、有害事象のリスク増加、服薬過誤、服薬アドヒアランス低下などの問題に繋がる状態を指します。

日本老年医学会「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」では、薬物有害事象は処方薬の数に比例するとされ、 6種類を超えると発生頻度が大きく増加すると言われています。   ですが、あくまでも重要なのは数ではなく、処方内容が適正かどうかという点です。

では、ポリファーマシーが起こるのはなぜでしょうか?原因を考えてみました。

①高齢社会:有害事象が出やすく、複数の医療機関にかかる人が多い。

 各診療科から複数の薬が処方され、合わせるとすごい数に・・・って珍しくありません。 安く薬が手に入ってしまう国民皆保険制度を基盤とする日本の医療の弊害ともいえます。

おまけに高齢者は胃腸機能が低下していて、タンパク質(アルブミン)が少ないために、様々な副作用が出やすく、肝腎機能が低下していて、薬(毒)を排泄する能力も低下しています。

②新薬の多さと複雑さ、効果の強さ。

 最近の薬は効果が強く、言ってしまえば、根本原因である生活習慣を改善しないでも力技で症状を抑えこむことができるんです。根本原因である生活習慣を変えなければ、当然他の病気も起こりやすくなります。そうすればまた薬が増える・・・

③問診や薬剤歴のチェックには時間がかかり、保険点数がないので見過ごしがち。

 残念ながら、大勢の患者さんを短時間で診察することを求められる忙しい医師は、患者さんの内服中の薬剤すべてを把握することが困難です。自分が処方した薬ですら、いつ何の目的で投与し始めたかいちいち検討していない事もめずらしくありません。ましてや他の医療機関で内服している薬や薬同士の相互作用に気を配っていては経営が成り立ちませんし、待ち時間が長くなった次の患者さんに怒られてしまうことも・・・・。前回の処方をそのまま継続、または新しい訴えに対して薬を追加するのが関の山というのが現状でしょう。

医師が忙しすぎるのも、ちょっとしたことで医療機関に安くかかれる国民皆保険制度の弊害かもしれません。

④気づきにくい有害事象の症状も多い。

 例えば、当たり前のように長期処方されている一部の胃薬やコレステロールの薬には栄養障害の原因になるものがあります。また、多くの薬は、キレーションと言ってミネラルをくっつけて排出させてしまう作用を持っています。さらに、薬剤は最終的に肝臓でげぞくされ、排泄されますが、その「解毒」には多くの栄養素が必要です。つまり、思わぬ薬剤でタンパク質やミネラルの不足を招くのです。しかし、栄養障害による症状はすぐには現れず、年単位の時間で徐々に起こるうえ、あらゆる臓器で起こる症状は多岐にわたり、副作用と認識するにはかなりの栄養学の知識が必要です。そして、栄養学を知っている医師は稀です。

処方カスケード

⑤処方カスケード。

 ③の項で触れたように、医師の習性として、患者さんが何らかの症状を訴えると、その症状に対してまず薬を処方する、という発想になります。例えば、薬の副作用で頭痛が起こっていたとしても、副作用を考え原因薬がないか考える前にまずは鎮痛薬を処方するのが残念ながら一般的です。そしてまた、鎮痛薬で胃が痛くなったら胃薬を処方する、といった具合、これが処方カスケード。カスケードとは「小さな連続する滝」という意味。一つ薬を処方したことがきっかけで流れるようにどんどん薬が増えていくイメージです。

もちろん、医師や薬剤師が薬の適正な使い方をしてくれるべきなんですが、それは、今のシステムの中ではなかなかに困難な事です。

では、患者さんはどうしようもないの?いえいえ、そんなことはありません。患者さんができることがあります。それは次回に・・・

パワースポットを訪ねて

松山市の隣東温市の知る人ぞ知る秘境、滑川渓谷。さんざん車でくねくねと山を登っていくと、軒下におそらくお風呂を沸かすためであろう薪が積まれた民家がまばらに・・・もっと狭い山道を恐る恐る上っていくと駐車場。そして、駐車場からさらに歩いて30分ほど山を登る。

このあたりではもうスマホの電波も弱くなり、むしろ周囲の木々のパワーを感じる。これぞ天然の電磁波フリースペース。ちょろちょろと岩肌を這う清流(滑川の源流らしい)が流れる斜面を登っていくと、肩にかけたリュックが(多分)電磁波が抜けて筋力がアップするせいで軽くなるの、ホントに。体から毒素が抜けるような、ちょっとビックリな体験。

気の遠くなるような年月の間の地殻変動と自然の植物の成長が作り上げたものである事を、断層や地面に露出したり、岩肌からぶら下がっている「木々の根っこ」が物語る。

最後の犬は娘の愛犬モコ 子どもは娘の長男 なぜかスマホを・・・

そして、行きつく先にはしぶきを上げて落ちる滝。滝口の周囲を取り囲む木々が私たちを見下ろすかのように茂る。頭上では風が作るゴーっという音が鳴る。まさに龍の声か。この場所は「龍の腹」と呼ばれている。「便利」から離れて大自然に抱かれたとき、生物の体は最大限に能力を発揮するのだろうと、本当に素直に納得できた。

昔からパワースポットと言われる場所の多くで得られる体感は、電磁波の少ないエリアで自身の体の機能が発揮しやすくなる時に感じる感覚なのかもしれない 。

そう言いながら、こうして「ブログ」などという、自然とかけ離れたものを書いているのが、矛盾なんだよね〜

いやホント。

栄養療法が誕生した数十年前は、栄養を整えるだけで多くの人が改善したと思われる。今は、栄養療法を駆使しても改善しない人が増えていると感じる。そしてその主な背景は「心理(ストレス)」と私は考えていた。 それも間違いではない。

しかし、数十年前と今の電磁波の量が桁違いなんで、栄養療法の限界を作っている主因の一つに電磁波があるのか、と腑に落ちた旅だった。