筋膜リリース

さらに、最近はやりのfascia、いわゆる筋膜リリース! 肩こりにはびっくりするくらい効果的です!!

筋膜リリースという言葉、最近よく聞きます。解剖学的に筋膜というと、筋肉を包む強い膜。その膜が癒着するとか硬くなるって、今いちイメージがつかめないまま勉強していませんでした。

先日、某テレビ番組で筋膜リリースが肩こりや首コリに効果的!というテーマを取り上げていました。ここでいう筋膜(fascia:ファシア)とは皮膚と筋肉の間の細い線維でできた綿状の結合組織。それならリリースとか癒着っていうイメージがわきます。医療機関でしか受けることができない、エコー下で生理食塩液を注入する「ハイドロリリース」が紹介された後、自分でできる方法が紹介されました。頚部や肩周囲の突っ張る部分の皮膚を脂肪事つまんでゆらゆらと1,2秒動かす、というもの。

一カ所の痛みが消えると、その続きの別の箇所が痛くなるので、痛み部位を追いかけるように次々と「ゆらゆら」。それ自体は痛くも気持ちよくもないのに、やってみるとあら不思議、すぐにみが消え、回らなかった首が回る!!

テレビで紹介されるくらいなのでご存知の方も多いかもしれませんが、ご存じなかった方、ぜひお試しあれ。

皮膚科の標準治療の中に分子栄養学を・・・

人体の不思議 人間いや動物の体は、細胞の環境を適切に整えれば病気にならずに正しく働くよう、とても精巧に出来ています。細胞の適切な環境とは、必要な栄養素の補充が十分にあり、有害な毒物(重金属やニコチン、細菌、カビ、化学物質など)が排除(解毒排出)される状態をいいます。適正な免疫機能が働いてさえいれば起こりようのない病気が近年どんどん増えているのは、体の細胞の環境が適切でないという事ではないかな?

分子栄養学は、一言でいえば、「細胞の適切な環境」を作るため食事やサプリなどで栄養を摂取し、食物を消化吸収できる消化管を保ち、毒物の解毒がスムーズになされるプロセスを分子生物学的に解明し応用する学問です。そして個々の患者さんに合わせて生活習慣の改善、栄養の摂取、デトックスなどを行っていく治療を分子栄養医学、一般に栄養療法と呼んでいます。

西洋医学と栄養療法の違い 従来の西洋医学的対症的治療は、明らかな病気(と西洋医学が認めた症状)に対して行う比較的単純で強力な治療(機能が悪くなった細胞から発生する炎症物質をブロックしたり、ガンなどを切除、細菌をやっつける薬を投与、詰まった血管を再開通させるなど)が得意で、効果がすぐに目に見えて劇的です。しかし、残念ながら根本的には治癒しない疾患が少なくなく、治療は医師が主体、患者さんは多くの場合受け身の立場です。

それに対し栄養療法は・・・

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標準治療の限界

外用治療の限界と新薬 前回、外用療法を丁寧に指導し確実に実行すると、ほとんどのアトピー性皮膚炎症状がコントロール可能になるとお話いたしました。ところが、長年同じ病院でアトピー性皮膚炎の治療に携わっていると、いくら正しい外用を行っても一定以上は改善しない患者さんや、外用量を減らしていくことができず、そのまま続けると副作用を避けられない患者さんがいるのです。

また、適度な外用で上手く症状をキープしている患者さんでも、ふとした理由でちょっと外用を控えると急激に悪化、つまりは薬なしではいられない。なぜ?と壁にぶつかったころ、デュピルマブという特効薬が発売されたのです。今まで改善させることの困難だった重症のアトピー患者さんの多くが劇的に改善する夢のような薬です。しかも副作用は少ない。

デュピルマブは皮膚の炎症を惹起する細胞間伝達物質であるインターロイキン(4と13)という物質を抑える薬剤で、一本約7万円と、非常に高額(週2回の皮下注射)ですが、多くの症例で難しい外用方法の指導などしなくても注射した翌日には劇的に痒みがなくなり1週間もすると皮疹がほぼ消退するという画期的な効果です。

ステロイド外用治療を十分に行っても上手くいかない患者さんは、激しいかゆみやそれに伴う不眠、いじめ、うつ症状など、大きな苦痛を抱えています。とりあえず早く症状を改善させてあげなければ苦痛に耐えられない、あるいは社会復帰ができない事も少なくありません。そのような状況ではデュピルマブは救世主となります。デュピルマブによって身体的・精神的苦痛から解放され、世界が変わった患者様は多いと思います。時代は大きく変わりました。しかし、多くの問題があると私は考えています。

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