低血糖症の対策「補食」

低血糖症が昼間の激しい眠気やイライラ、夜間の睡眠障害の原因になりうることを前回お伝えしました。

今回は低血糖の対策方法についてお伝えしたいと思います。

食事によって維持される血糖は2,3時間。それを過ぎると自力で生成した糖で血糖を穏やかに上げる必要があるのですが、それが上手くできないのが低血糖症ですから、体が糖を生成する代わりに糖質を補充する「補食」が重要になります。

そもそも低血糖の症状は、何とか血糖を上げて急場をしのごうとする「アドレナリン」の仕業です。アドレナリンは興奮系神経伝達物質。ここぞと集中して頑張る時にこそ威力を発揮するのですが、過剰だとイライラや不安が出現したり、リラックスするべき夜間にはたらくと睡眠障害を招いてしまうのです。

つまり、低血糖に反応するアドレナリンを出させないよう、「低血糖そのものを未然に防ぐ」ことが「補食」の目的ですから、血糖が下がる(空腹を感じる)前に補食が必要です。

補食の頻度や量、何を食べるかは、低血糖の程度など個人差や好みがあるので、自分で見つけていくしかないのですが、目安は1~2時間おき、ピンポン大程度のおにぎり、干芋や甘栗、焼き芋などを少量頻回に食べる。要するに出来るだけ天然素材に近い良質のデンプンを選びましょう。加工が施されていない食材ほど、糖以外の栄養素、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが含まれているため、急激な血糖上昇を起こさず、代謝を助けてくれます。症状がよほど激しい人は、「生はちみつ」もおすすめです。

ただし、血糖が上がりすぎてインスリンを多量に出させてしまうとまた反応性低血糖が起こりかねませんので、急激に血糖を上昇させる単純糖質(砂糖など)や、一気に大量の食べるのははNG。一気に食べたくなるのを予防する意味でも空腹を感じない間に捕食するのが重要なんです。

低血糖になりやすい人は、食事が抜けてしまうのはもってのほか。外出する時にも手軽にちょこっと血糖を上げる「My補食」を持ち歩くようにしましょう。

最後に、低血糖が起こりやすい方の多くは、糖新生(糖以外の物質:タンパク質や脂質から糖を作り出す反応)が上手く働いていない方です。また多くは炎症や精神的ストレス、有害物質の暴露などが慢性的に長期間持続することにより、それらに対応するホルモンの代表コルチゾールを生成する臓器である副腎の機能や副腎をコントロールする脳の脳下垂体や視床下部の連携が低下しています。腸内環境も深く関与しています。いずれも食事を含めた生活習慣や思考ぐせの影響が背景に存在しています。

それら根本原因にテコ入れしなければ根本的解決にはなりません。「補食」は、あくまでも変動が激しくなりがちな血糖を安定化させることで穏やかな日常を取り戻すためのテクニック。血糖を維持しながら根本原因に目を向けて生活全般を見直すことこそが重要な事を、ぜひお忘れなく!

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