コロナ後遺症と栄養

コロナ禍と言われてもう1年以上になります。コロナ感染自体も大きな問題になっていますが、後遺症で苦しむ人たちが大勢いらっしゃることも、コロナを必要以上に恐れさせる要因になっています。

コロナ後遺症の症状:出典は

新型コロナ後遺症の頻度と持続期間:yahoo newsより

yahoo news。感染症専門医、忽那賢志先生の記事から抜粋させて頂きました。

①肺の症状の痕跡:息苦しさ、胸の痛みや違和感、咳

②だるさ、脱毛、PTSD、不眠、記憶障害、集中直低下、抑うつ

比較的頻度が高く、持続期間が長いな、と改めて思います。

今のところ対処法はないとされていて、「いつかは治る可能性が高い。」と慰められている現状。

予防法はコロナに罹らない事しかないので、出来るだけ外出せず、3密を避けるということです。

①は肺の炎症の名残ですから、ある程度代償機能が働くようにならないと改善されないと思いますが、私は当初から、②の症状は栄養不足であろうと思っています。栄養が不足すると感染症に罹りやすく重症化しやすいですし、重症化すれば強い炎症で、様々な栄養素が総動員されて消費されるので、病後はさらに栄養不足が進みます。

そうすると、②のような症状が起こるのは分子栄養学的には当然なんです。そして②が改善して体と頭が動くようになれば、きっと①の回復も早くなるだろうと。とはいえ、そのような患者さんに出会ったこともなく、ましてや治療したこともないので、大きな声では言えませんでした。

先日、たまたま、お知り合いの息子さんがコロナ感染に見舞われ、発熱はしたものの元気にしていると聞いておりましたが、治癒後しばらくして、激しい脱毛が起こったと相談されました。そこで、おそらく感染で消耗されたであろうグルタミン、ビタミンミネラル、特に亜鉛を補充する適切なサプリメントをご紹介したところ、なんと、たった10日で劇的に改善という嬉しい報告をいただきました。

彼は若いし、まだ比較的早期の対処できたので、皆が皆そう劇的に上手くいくとは思い難いですが、手をこまねいて長期間自然治癒を待つだけよりは、やってみる価値がずっと高いと思いました。

そして早速「コロナ後遺症の診察始めました。」とクリニックのホームページにご案内しましたよ。こんなことは、大きな病院に勤務していたら、「エビデンスがない」とか「専門外」とか言われる可能性もありますし、良くても「倫理委員会を通すために書類を書いて会議にかけて判断する」となるので、弱小のクリニックでよかった、と思っています。

とはいえ、患者さんはそのお知り合いの息子さんまだ一人。どうかどうか、困っているコロナ患者さんが私のブログかホームページを見つけてくれますように・・・

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