栄養療法で免疫向上を

新型コロナウイルスが世の中を席巻していますが、ちょっと視点の違うコロナの話です。

誰もかれもがマスクを着用し、頻回に手をアルコール消毒し、外出や外食を控え、この新しいウイルスを徹底回避しようとしています。けれども、そんな人間たちをあざ笑うかのようにウイルスは未だ勢力を拡大している、とマスコミや専門家は警鐘を鳴らし続けています。

コロナ撲滅のスローガンのもと営業停止で収入を絶たれた人、職を失って路頭に迷い自殺するヒトもいます。コロナの対応と休業補償の為と言って、いったいどれだけの税金が、国債という子孫への借金で投入されているのでしょう?コロナ感染で死にさえしなければ、それでよいのか?と思ってしまいますが、それも致し方ないのでしょうか?

一方、免疫はある程度の外敵にさらされてこそ鍛えられます。また、適度な紫外線を浴びて免疫に深く関与するビタミンDを活性化させることも重要です。子供が目先のウイルスを過度に避け続け、外遊びもせずに成長したら、どこで免疫が鍛えられるのでしょうか?「ヒトを見たらばい菌と思え」的な環境で育つ小児や若者の精神発達も心配です。

人間の体には体の細胞の数をはるかにしのぐ多くのの微生物が生息して、栄養素を作り出したり、外敵と闘ったり、心を落ち着かせる物質を作る手助けをしてくれています。腸管の中の微生物は腸内細菌叢と言って、近年急速に研究が進み注目されています。皮膚の表面にも多くの微生物が住んでいて、皮膚細菌叢と呼ばれていますが、これらも皮膚表面の外敵と闘ってくれているのですよ。アルコールで消毒したら、どうでしょう?常在する良い菌まで死滅してしまい、肌荒れを起こして通常入らない異物の侵入をかえって許してしまいませんかね?水道があるところならば、水洗いくらいにとどめて洗いすぎないほうが良いと私は思います。

83歳の私の父は、「高齢者が新型コロナウイルスに感染すると重症化する。外出を極力控えるように。」と声高に叫ばれ始めたことで不安から抑うつ状態になり、不眠が続き、運動量が減り、挙句の果てに脳梗塞を発症して先日入院しました。本当の話。

脳梗塞の発作(一時意識がなくなって倒れた)直後に救急車で大学病院に搬送されたのに、意識が戻ったので問題なしとして検査もせずに帰され、それでも様子がおかしいので内科医である弟の病院でMRIを撮ると広範囲の脳梗塞。弟とともに再び大学病院の救急に画像をもって戻ったにも関わらず何時間も待たされ、初めに受診してから8時間以上も経ってようやく救急の診察を受け、結局入院することができたと聞きました。

おそらく救急の人手不足やらコロナ対応による業務の増加で対応しきれない状態なのでしょう。救急現場のスタッフを責めることなどできません。でも、わが国ではコロナウイルスでお亡くなりになる人の100倍以上もの人が心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害で亡くなっているというのに。

命の危険もある状態。生きて退院できるかどうかも分からないけれど、面会は禁止。もともとの難聴と脳梗塞による脳機能低下があるので、電話での意思疎通もままなりません。

分子栄養学的には、ビタミン、ミネラル、タンパク質をしっかり摂り、かつ免疫の要である腸機能の低下を招く小麦や牛乳や砂糖を避ければ、免疫の向上が得られ、ウイルス感染の罹患率、重症化率はグッと減るはずです。グルタミン、ビタミンA、C、D、亜鉛などは十分量摂るとウイルス感染の罹患率が有意に下がるデータがたくさんあります。「コロナ」に関するデータがないからと言って(新しく発見されたウイルスですからデータがないのは当然です。)、こんな安全で安価なもの、採用しない手はないと思いませんか?

ウイルスを避けるためにいたずらに怖がって引きこもったり、手荒れで苦しみながら消毒・手洗いをするだけでなく、適切な栄養摂取を心がければもっと普通に生活できる日が近くなるはず。こんな、安くて簡単な事、みんなで実行しましょうよ!

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