ポリヴェーガル理論を生活に取り入れよう!

栄養療法を求めてきてくださる患者さんはほとんどが頑張り屋さん。学校の勉強や部活、仕事や育児を目いっぱい頑張っている人たちです。何とか体を元気にしたいと、これも頑張って努力しています。

何かを我慢したり、何かを取り入れて実行したりをいっぱいしているのに、体調は改善しない・・・なぜ?

そこで、最近のセミナーより、「ポリヴェーガル理論」のお話を・・・

ポリは複数、ヴェーガルは迷走神経を表す言葉です。迷走神経は脳神経の一つで、脳と全身のあらゆる臓器を結ぶ自律神経(副交感神経)です。

一般的に、交感神経は「興奮」副交感神経は「リラックス」の神経と言われていますが、この迷走神経が複数あってそれぞれの役割があるという考えです。

•1994年 ステファン・ポージェス博士が提唱した理論で、•自律神経を3つの色に分類し、心の状態を客観視することで、「心と体の関係性」を理解し、「メンタルヘルスの回復」に役立つ考え方です。

一般向けに右のようなやさしい書籍がありますので、ぜひ読んでみられると良いと思います。

ポリヴェーガル理論では、交感神経を「赤」、副交感神経を腹側迷走神経複合体と背側迷走神経複合体の2種類に分類して、それぞれの色を、前者は「緑」後者は「青」として説明します。そして、この本のような色のキャラクターを連想すると、不思議と自分や他人の心の状態を客観視でき、深刻な状態も時に滑稽に見えたり、交感神経優位でイラついている人に対しても、寛大な気持ちで受け入れることができるのです。これは私自身も生活に取り入れてみて実証済みです。

同じ出来事に直面しても、悲観的にとらえて悩む人と楽観的にとらえて悩まない人がいますね。それを私たちはその人の「性格」とかと思いがちですが、栄養状態がよくなったり血糖値の変動が穏やかになると変わるという事は、このブログを読んでくださっている方は知っていますよね?今回はそのお話とは違う角度で考えます。

「悩み」はどうしたら解決するか?たいていの場合、悩みの「内容」を解決しようとしますね。例えば、子供の成績が落ちたら、勉強しているか見張るとか、塾に行かせるとか。

でも、悩みの「内容」を解決するために、まずこれやってみてというポイントが二つ。

自分の心を整える = 「考えを整理する」 「気持ちを整理する」 

 良い経験になったと考える、 良いところに目を向ける、 忘れる、 

 認知のゆがみに気づく 原因を考え整理する など

体を整える = 心は一旦置いといて、「身体のコンディションを整える」

 筋肉を緩めたり動かしたり 目やのどに潤いを与える

 汚れている部分を洗う お腹が空いていたら何か食べる

 呼吸を整える 足の裏をマッサージする

今回は主に②の体を整えるにあたるお話です。

赤、緑、青、各キャラクターの特徴は、次回に・・・

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