去る10月19日に開催した当院のセミナーは、発達障害第2弾 砂糖と血糖の話です。
タイトルは発達障害ですが、大人にも当てはまる血糖と脳機能、情緒への影響をお話しました。子供は、もといヒトはなぜ砂糖(甘いもの)を欲するのか。なぜ、カフェインを欲するのか・・・
セミナーでは低血糖の定義と病態をお話しましたが、その詳細は、2022年1月26日「「低血糖症」って「糖尿病」の逆ではないんです」というタイトルの投稿をご覧ください。
今回のセミナーでは、低血糖に伴うホルモンの作動が、精神状態(子供ではかんしゃくや夜泣き)や消化機能に影響し、発達障害様の症状の一因になり得るという観点でお話しましたが、それは、大人においても脳の機能、情緒の乱れという形で現れます。
そしてその対策については、2022年2月6日の投稿「低血糖症の対策「補食」」にも書いていますのでご参考にして下さい。単なる「おやつ」と「補食」のちがいを理解すること,
自分にとって最適な補食の量と食材、タイミングが重要です。以下、セミナーのポイントをご紹介します。
子供の機嫌が悪いときは・・・
◆まず低血糖を疑おう(実は、大人が疲れたとき、イライラするときも同じ。)
◆まずは補食させ、自分も補食してから子供と向き合う 「オー低血糖来たな~」という目で見てあげると、落ち着いて対処できます。
◆親子で補食してから家事をする
子供を不調にするおやつ
◆チョコレート、ケーキ、ポテトチップス、キャンディー、アイスクリームなど…
⇒このようなおやつを毎日食べている子どもは、
アトピーや喘息、発達障害などに悩むことが多いというデータも…
子供を元気にするおやつ
◆ ゆで卵、野菜チップス、ナッツ類、豆乳と果物のスムージー、煮干し、ポタージュスープなど…
◆ 糖質系なら
おにぎり、さつまいも、じゃがいも、とうもろこしなど…
⇒食物繊維やビタミンも補うことができる!
おやつ(補食)は成長に必要な栄養素を分食して摂るのが目的であり 甘いものを食べて喜ばせることが目的ではない!!
どうしてもチョコレートやケーキを食べたいとき
⇒先にゆで卵やチーズ、ちくわなどのタンパク質を摂取
糖質の吸収が穏やかに&食べ過ぎ防止に!
外出時の対策
◆ 水に蜂蜜を溶かしたドリンク(ビタミンCの粉末を入れておくとビタミンCの補給にも)
◆ 甘栗や干し芋、ミニおにぎりを小分けにして携帯しておく
◆ アミノ酸サプリ
◆ MCTオイル
自分の栄養管理とリラックスで余裕をもって家族に接するための「自分ファースト」
それは「自分勝手」とは違います!
お子様のみならず、ご自身や家族、職場の同僚のイライラ対策にぜひ・・・
食事に出し粉、MCTオイルをふんだんに使ってみましょう!
低血糖対策(補食を携帯・摂取する)を実行してみましょう!